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MacBookでIPアドレスを固定できない原因と解決策(プライベートWi-Fiアドレスの影響

16 February, 2025

題名の通りですが調べてみるとなるほど〜ということがあったのでメモ.

背景

自宅では、MacBookのIPアドレスを固定するために、DHCP固定割当(MACアドレスと固定IPアドレスを紐づける設定)を行っていました。この設定をした理由は、現在取り組んでいる長期インターンシップでのPoC業務にあります。

この業務では、iPadアプリに機械学習システムを組み込む作業をしており、MacBook上でFastAPIサーバを立て、iPad側からREST APIで情報を送受信するという構成になっています。そのため、iPad側ではMacBookのIPアドレスを認識しておく必要があるのですが、IPアドレスが毎回変わってしまうと、iPad側の設定を都度変更しなければならず、非常に面倒です。

そこで、ルーターのDHCP固定割当機能を利用して、MACアドレスを基に固定IPを割り当てる設定を行いました。

DHCP固定割当設定が効かない

設定をしたはずなのにIPアドレスが毎回書き換わるということが頻繁に起きたので,MacBookのMACアドレスを確認してみると,MACアドレスの方が微妙に変わっていました.それはIP固定できないですよね.

調べてみるとプライベートWi-Fiアドレスの設定が問題でした.

プライベートWi-Fiアドレスとは?

iPhoneやiPadでは、ネットワークごとに異なるMACアドレスを使う「プライベートWi-Fiアドレス」という機能が以前から搭載されており、これによりトラッキング防止の効果が期待できます。macOSでもこの機能が適用されており、さらにmacOS 15からはMACアドレスが一定間隔で変更されるローテーション機能が追加されたようです。

この機能により、ネットワーク接続のたびにMACアドレスが変更されるため、DHCPサーバ側で設定した固定IPが適用されなくなるという現象が発生していました。

解決策:プライベートWi-Fiアドレスをオフにする

トラッキングの懸念はあるものの、私の使用環境では以下の理由からオフにすることにしました

  1. 基本的に自宅や研究室など、信頼できるネットワークでしか使用しない
  2. インターン業務で毎回IPアドレスが変わると不便

まとめ

サーバー用途で安定したIPアドレスが必要な場合は、信頼できるネットワークに対してプライベートWi-Fiアドレスをオフにするのが有効な対策だと思います。ただし、カフェや公共Wi-Fiなどではトラッキング防止のためにオンにしておくのが望ましいようですね。

今後、同じ問題に遭遇した人の参考になれば幸いです。